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咀嚼筋のストリッピング

【読み】
そしゃくきんのすとりっぴんぐ
【英語】
stripping of masticatory muscles
【書籍】
ビジュアル 臨床補綴・歯周治療のマネジメント
【ページ】
181

キーワード解説

 圧痛のある咀嚼筋に十分な強さと時間をかけて持続的な圧迫を指圧により加える深部マッサージ(ストリッピング)は、手指によりゆっくりと深く加えられるマッサージで、ゆっくりとした速度で筋の走行方向に添って圧を加えながら手指を移動させる。筋膜性疼痛の鎮痛、除痛のために、トリガーポイントのストリッピングは比較的簡単にでき、有効な方法である。具体的には、手指を使用して患部に直接的に触れ、処置を行う。患者が痛くない程度で患部をゆっくり触知しながら行っていくと、柔らかく緩んだ状態を触知することができる。こうした筋膜トリガーポイントマッサージ療法を、顎関節症をともなう歯科領域に応用することによって、開口障害に対して治療効果が向上するという報告がある。また、深部マッサージは慢性筋膜性疼痛の軽減と筋機能を正常化する効果が高い。