歯髄壊死
- 【読み】
- しずいえし
- 【英語】
- pulp necrosis
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2020年 1月号
- 【ページ】
- 181
キーワード解説
歯髄壊死とは「歯髄に血流がなく、歯髄組織の活動性がない状態」をいう。歯髄の血流は根尖孔から歯髄内に入り、根尖孔から出ていく。その血流が途絶える理由には大きく2つある。それは「外傷」と「炎症」である。「炎症」については,その多くは細菌感染により引き起こされ、炎症が惹起されると歯髄血管の拡張にともない血流が増加する。これにより歯髄内圧は亢進し、硬組織に囲まれた歯髄では圧力により血管、とくに細静脈が圧迫され結果的に血流が低下し、歯髄壊死に至る。