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歯肉圧排材料

【読み】
しにくあっぱいざいりょう
【英語】
gingival retraction material
【書籍】
補綴・咬合の迷信と真実
【ページ】
31

キーワード解説

 歯肉圧排は現在、圧排糸を用いる方法と、さまざまな歯肉圧排材料(薬剤)を用いる方法が主流となっている。歯肉圧排材料には、エピネフリン、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸第二鉄などさまざまな種類の薬剤が使用され、ペースト状・泡状・ゲル状のものがあり、滲出液を吸収して膨張する仕組みになっている。歯肉圧排材料は、圧排糸ほど軟組織に圧力をかけることはできないが、歯周組織へのダメージは少なく、歯肉退縮などのリスクを回避することができる。