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ラテラルスリット法

【読み】
らてらるすりっとほう
【英語】
lateral slit method
【書籍】
インプラント YEARBOOK 2020
【ページ】
314

キーワード解説

 ラテラルウィンドウテクニックとオステオプッシング法の利点を組み合わせ、笹尾が考案した上顎洞底挙上術の手法。まず、骨窓は通法のラテラルではなく、上顎洞頬側骨の骨幅が3mm以下のなるべく上顎洞底に近い位置へ、近遠心的にスリット状に形成する。次に、上顎洞底粘膜を一層剥離し、骨補填材を上顎洞底粘膜と上顎洞底骨の間の挙上スペースに敷き詰め、歯槽骨頂から埋入予定部位を穿通する際の緩衝材として備える。その後、ソケットリフト法の要領で歯槽頂から骨補填材を填入する。上顎洞粘膜を穿孔・破断するリスクが回避され、均等な骨増生ドームを形成できる。