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エアロゾル感染

【読み】
えあろぞるかんせん
【英語】
aerosol infection
【書籍】
歯科衛生士 2020年 6月号
【ページ】
8

キーワード解説

 エアロゾルとは粉塵や煙、ミスト、大気汚染物質などといった空気中に浮遊している粒子のことで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の原因の1つでもあるとされている。歯科医院では唾液を含む飛沫(5マイクロ以上の飛沫粒子)や空気媒介性飛沫核(5マイクロ以下の微小粒子)によるエアロゾル感染の危険性が高いと危惧されており、感染対策には細心の注意を払う必要がある。
 エアロゾルの曝露予防には術者のフェイスガードや患者のフェイスタオルのほか、サクションシステムと呼ばれる吸引装置で口腔内に滞留した唾液や注水を吸引するだけでなく、口腔外のエアロゾルも同時に吸引していくこと、またサクションシステムで吸引しきれなかったエアロゾルが落下したユニットやユニット周りは治療終了ごとに専用の消毒薬で表面を払拭・コーティングすることが必要である。