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d-PTFE膜

【読み】
でぃーぴーてぃーえふいーまく
【英語】
d-PTFE membrane
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2020年 No.4
【ページ】
28

キーワード解説

 ポリテトラフルオロエチレンを材料とした細胞遮断膜。
 GTR(組織再生誘導法)やGBR(骨再生誘導法)において、かつては伸展加工されたe-PTFE膜がゴールドスタンダードとして用いられていたが、多孔性のため口腔内に露出すると細菌感染を誘発し十分な骨増生が獲得できないため使用されなくなった。
 それらの問題を補うため、伸展加工されていない高密度なd-PTFE膜が開発された。孔の大きさは0.3μmと透過性がほぼないに等しく、細菌の侵入を防ぐことができる。また、移植直後に血漿タンパク質でコーティングされ細胞接着が促進されるので、膜と上皮の隙間からの細菌の侵入を防ぐ。これらの特徴から現在では、d-PTFE膜は従来の使用法に加えオープンバリアメンブレンとしてリッジプリザベーションでも用いられている。