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ソケットグラフトテクニック

【読み】
そけっとぐらふとてくにっく
【英語】
socket grafting technique
【書籍】
Quintessence DENTAL Implantology 2020年 No.4
【ページ】
94

キーワード解説

 抜歯後の顎堤の吸収を抑えるために行われるリッジプリザベーションのなかで、骨補填材を抜歯窩に充填する方法を「ソケットグラフトテクニック」と呼ぶ。過去の研究を基にしたデータでは、抜歯のみで自然治癒したグループは45%もの水平的骨吸収が認められた一方で、ソケットグラフトテクニックを行ったグループでは18%しか水平的骨吸収が起こらなかった。
 ソケットグラフトテクニックの一般的な術式は、以下のとおりである。①侵襲の少ない抜歯を行う、②不良肉芽を掻爬し、抜歯窩の形態を確認する、③フラップを剥離し、頬(唇)側または舌(口蓋)側にメンブレンの片端を挿入する、④抜歯窩に骨補填材をある程度のスペースを残し充填する、⑤メンブレンのもう片端を③の反対側に挿入し、骨を覆う、⑥上からクロスを描くように縫合し、固定する。