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口腔内骨膜下腫瘍

【読み】
こうくうないこつまくかしゅよう
【英語】
intraoral subperiosteal abscess
【書籍】
口腔外科 YEARBOOK 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル’20
【ページ】
42

キーワード解説

 口腔内骨膜下腫瘍とは、根尖性歯周炎や歯原性嚢胞への感染など、顎骨内病変から続発した限局性の化膿性炎で、顎骨膜下に膿が貯留した状態である。歯槽粘膜を中心とした発赤や腫脹そして圧痛を認め、膿が顎骨を破り骨膜下に達すると波動を触れる。その後、骨膜を破って自壊し、フィステルを形成することもある。感染症の重篤化を防ぐためにも初期対応が重要であり、迅速かつ適切な切開・排膿処置を行う必要がある。