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糖尿病腎症

【読み】
とうにょうびょうじんしょう
【英語】
diabetic nephropathy
【書籍】
にしだわたるドクターの歯医者さんに行きたくなるお口と糖尿病のお話
【ページ】
54

キーワード解説

 糖尿病の三大合併症のひとつ。腎臓には、糸球体という毛細血管の糸玉が無数に存在する(腎臓ひとつあたり100万個以上といわれる)。糸球体は、血液をろ過するフィルターの役割をもつが、糖尿病になり高い血糖値を放置していると、糸球体の毛細血管が傷みはじめる。すると、フィルターの機能が低下し、本来漏れ出してはいけない血液中の栄養分(タンパク質)が尿のなかに漏れ出すようになる。この状態を「糖尿病腎症」と呼ぶ。初期の段階では患者は何も感じないが、糸球体が傷んだ状態を放っておくと、やがて腎臓のポンプとしての力が次第に落ちていき、最後には尿自体をつくることができなくなる。この場合、血液透析が欠かせなくなる。