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再生歯内療法

【読み】
さいせいしないりょうほう
【英語】
regenerative endodontic therapy
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2020年 9月号
【ページ】
155

キーワード解説

 再生歯内療法とは、“損傷された象牙質、根管構造、象牙質/歯髄複合体の細胞を含めた組織を生理学的に置換することを目的とした生物学に則った治療法”であるとHargreavesらにより定義されている。つまり、再生歯内療法は歯質や歯髄組織の生物学的再生を誘導することであり、従来の治療方法とは一線を画するものである。また、米国歯内療法学会(AAE)は、再生歯内療法の目的を、①臨床症状と根尖病変の改善、②歯根歯質の厚み、長さの増大(理想的であるが必須ではない)、③生活歯髄反応の回復(確認ができれば、より組織学的な生活歯髄が再生したと評価できる)の3つに定義している。