スティップリング
- 【読み】
- すてぃっぷりんぐ
- 【英語】
- gingival stippling
- 【書籍】
- 基礎と臨床がつながる歯周解剖
- 【ページ】
- 26
キーワード解説
スティップリングは、歯肉の結合組織と歯槽骨をつなぐシャーピー線維が歯肉の粘膜固有層を貫通して表面まで到達しているもので、付着歯肉表面にミカンの皮状の凹みとして現れる。たとえるなら、カーテンを裏側から引っ張ったときに、裏から引っ張る手がシャーピー線維、カーテンの表側に現れる凹みがスティップリングとなる。歯肉に炎症が起こればシャーピー線維が破壊されることから、スティップリングは健康歯肉の指標と言われているが、厚く線維性の歯肉を有する患者では、たとえ深い歯周ポケットがあったとしてもスティップリングが認められることもあるため、注意が必要である。