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変形性関節症(OA)

【読み】
へんけいせいかんせつしょう(OA)
【英語】
osteoarthritis
【書籍】
周術期等口腔機能管理の実際がよくわかる本
【ページ】
51

キーワード解説

 慢性の関節炎をともなう関節疾患で、関節の構成要素である軟骨や骨の退行性変化によって起こる。軟骨の破壊や骨・軟骨の増殖性変化をきたし、二次的に関節炎を起こすことがある。発症にかかわる要因は、主に軟骨細胞の変性といった生物学的要因、遺伝的要因、力学的要因がある。有病率は年齢とともに増加し、膝・股関節が多く、40~50代に多くみられ、女性の頻度が高い。
 治療法は、運動・教育・減量および自己管理に加え、ステロイド関節内注射、経口もしくは外用NSAIDs、アセトアミノフェン、カプサイシン、デュロキセチン、歩行補助具、温熱療法等がある。保存療法で改善がみられない場合は、手術適応となる。変形がごく軽度の場合は部分的な骨切り術などが適応されるが、進行期、末期の関節症には人工関節置換術が適応されることも多い。