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歯根吸収

【読み】
しこんきゅうしゅう
【英語】
root resorption
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2020年 10月号
【ページ】
187

キーワード解説

 歯根吸収とは、“歯根硬組織の損失”であり、破歯細胞を中心とした“clastic cell”の働きにより生じる。外傷においては、歯根膜やその周囲組織が損傷することで歯根吸収が発症する。これは歯の外傷において、もっとも注意しなければいけない合併症であるといえる。歯根吸収は大きく分けて、1)歯根内部吸収、2)侵襲性歯頸部歯根吸収、3)炎症性歯根外部吸収、4)置換性歯根吸収、5)圧迫性歯根吸収の5つに区分される。歯根吸収の病因はそれぞれ異なるが、何らかの形で“炎症”が関与している。