側方圧
- 【読み】
- そくほうあつ
- 【英語】
- lateral pressure
- 【書籍】
- 歯科衛生士 2020年 12月号
- 【ページ】
- 53
キーワード解説
SRPにおける側方圧とは、スケーラーを挿入した後、スケーラーのカッティングエッジを根面に押し当てる力(圧)のこと。常に最大の力をかけてSRPをする必要はなく、歯肉縁下歯石を除去できるだけの側方圧をかけることで、患者に必要以上の圧接感を与えることなくSRPが行える。
側方圧をうまく利用するには、正しい方向から圧をかけ、指に伝わる根面の状態により強弱をコントロールすることである。歯肉への挿入後、弱い側方圧(プロービング圧程度)で根面を探知し、歯石の付着状態により強弱を変える。歯石を除去できたら、また力を抜いてスケーラーのエッジで根面を探知し、残石はないかを確認する。この側方圧によりオーバーインスツルメンテーションを防ぎ、象牙質痛を回避できる。