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正中菱形舌炎

【読み】
せいちゅうりょうけいぜつえん
【英語】
mdian rhomboid glossitis
【書籍】
口腔粘膜疾患識別ガイド
【ページ】
13

キーワード解説

 口腔粘膜疾患の一種で、舌背中央部に好発する。所見としては、舌背中央部にある分界溝前方に菱形の赤身を帯びた斑、または結節がみられる。中年以降の男性に発症しやすく、自覚症状はほぼないが、二次的に炎症が生じると痛みをともなう。
 これまでは胎生期の舌の形成で退縮すべき無対結節が残存した発育異常といわれてきたが、近年は萎縮性カンジダ症、紅斑性カンジダ症が原因だと指摘される。
 治療法は、炎症の自覚症状がある場合は含嗽薬などで消炎し、カンジダ菌が検出された場合は抗真菌薬を処方する。