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色素性母斑

【読み】
しきそせいぼはん
【英語】
nevus pigmentosus
【書籍】
口腔粘膜疾患識別ガイド
【ページ】
15

キーワード解説

 口腔粘膜でみられるのは稀だが、いわゆる黒子(ほくろ)のこと。硬口蓋や頬粘膜、口唇、歯肉に好発し、10~40代、女性に発症しやすいとされる。
 粘膜にある母斑細胞が増殖して生じ、類円形の淡い褐色から黒褐色の境界明瞭な色素斑で、過誤腫的病変である。大きな母斑は生下時から、小さな母斑は後天的に生じることが多い。痛みや違和感などはないが、悪性黒色腫や全身疾患の一症状の場合もある。審美的な問題があれば、レーザーなどで切除することもある。