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インプラント治療の生物学的合併症

【読み】
いんぷらんとちりょうのせいぶつがくてきがっぺいしょう
【英語】
biological complications of implant treatment
【書籍】
SAFE(Sharing All Failed Experiences) Troubleshooting Guide Volume 6 生物学的合併症編
【ページ】
7

キーワード解説

 生物学的合併症は、インプラント治療後に発生する合併症のひとつ。代表的な生物学的問題事象にインプラント周囲疾患が挙げられるが、その他、インプラント周囲の骨吸収や歯肉の退縮、骨結合の喪失、インプラントの破折などがある。ただし、インプラント周囲疾患はいまだ不明な点も多く、現在世界中でその治療法が議論されさまざまな報告があるが、明確なコンセンサスが得られるには至っていない。
 インプラント周囲疾患の要因は、患者の清掃状態や、歯周炎の既往、喫煙、全身疾患、メインテナンスなど患者側の原因だけで起こるのではなく、インプラントポジションや、アバットメントと補綴装置との連結様式、その形態・材質、インプラント表面性状など、術者およびインプラントシステム側もかかわるため慎重な判断が求められる。