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オープンバリアメンブレンテクニック

【読み】
おーぷんばりあめんぶれんてくにっく
【英語】
open barrier membrane technique
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2021年 4月号
【ページ】
44

キーワード解説

 船越らが2005年に報告した、従来の歯槽堤保存術の概念に抜歯窩の外側にGBRを行うという目的を加えた術式。この術式の特筆すべき点は、開放創でGBRを行うため骨膜減張切開を必要としない点である。そのため、術後の腫脹、痛み、内出血、神経障害などの外科的侵襲を大きく抑えることができる。術式としては、抜歯窩に骨補填材を填入し非吸収性のd-PTFEメンブレンを開放創で用いるため従来の歯槽堤保存術と混同されがちであるが、従来の歯槽堤保存術が抜歯窩周囲の歯槽骨吸収の拡大抑制を目的にしているのに対し、「オープンバリアメンブレンテクニック」は骨吸収を有する抜歯窩外側に抜歯と同時にGBRを行うことを目的にしているため、その概念はまったく異なる。