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舌小帯切除

【読み】
ぜつしょうたいせつじょ
【英語】
frenectomy
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2021年 4月号
【ページ】
82

キーワード解説

 舌小帯切除は、舌小帯の形態や付着位置の異常により舌の可動範囲に問題がある場合に行われる処置である。とくに乳児期の形態異常は哺乳に問題がでるので、短期的には哺乳の改善を目的とする。しかし、舌の可動範囲が狭いと舌は低位になり、将来の上顎劣成長や開咬、発音障害などの原因となるので、これらの予防も長期的には重要な目的である。切除は歯肉ばさみまたはレーザーで無麻酔にて行う。術後の経過によっては再切除をすることもあるが、難症例では複数回切除しても舌小帯の形態が大きく変化しない場合もある。そのため、舌小帯に関してはすべてを乳児期に解決するのではなく、成長後に舌のトレーニングを併用することも選択肢に入れる。