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自己フィブリン糊(AFG)

【読み】
【英語】
Autologous Fibrin Glue
【書籍】
別冊マイクロデンティストリー YEARBOOK 2021
【ページ】
94

キーワード解説

 自己フィブリン糊(AFG)は抗凝固剤を含まない血漿で、多血小板フィブリン(PRF)と同様の方法で生成される。ただし、患者の血液はガラス管の代わりにプラスチック管(シリカ無配合)に保存されるため凝固カスケードが発生しない。したがって、AFGがガラスシャーレで骨補填材と混合され、ガラスシャーレ中のシリカが凝固カスケードを引き起こすまでフィブリノーゲンは骨補填材と接触してもフィブリンに変換されない。このAFGを用いて作られたスティッキーボーン(成長因子強化骨移植材)は2010年に初めて実証され、骨欠損部の骨補填材の安定化を助け、組織の治癒を促進し、治癒期間中の骨喪失を最小限に抑えるとされる。