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インスリン抵抗性

【読み】
いんすりんていこうせい
【英語】
insulin resistance
【書籍】
歯科衛生士 2021年5月号
【ページ】
28

キーワード解説

 インスリン抵抗性とは、インスリンの効きが悪くなる状態のこと。健康な人では、血糖(血液に含まれるブドウ糖)を下げるホルモンであるインスリンが膵臓から出て、血糖の量を調整する。血糖値の高い状態が続く糖尿病は、インスリン抵抗性やインスリン分泌低下(インスリンが出にくくなる状態)によって起こる。
 インスリン抵抗性は肥満と大きな関連がある。肥満によって脂肪組織が増加し、そこから肝臓、筋肉の細胞表面の「トビラ」を開けにくくする物質が分泌されることで、インスリンの効きが悪くなる。脂肪組織が少なくなると、この物質も少なくなり、「トビラ」が開きやすくなる結果、インスリンの効きがよくなる。