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トンネリングテクニック

【読み】
とんねりんぐてくにっく
【英語】
tunneling technique
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2021年5月号
【ページ】
39

キーワード解説

 トンネリングテクニックとは、歯肉退縮に対して根面被覆を行う際のテクニックの一種である。特徴としては、歯肉溝内からブレードを用いて袋状のスペースを受容側に作成し、歯肉の表面に切開を必要としないことが挙げられる。また、トンネリングテクニックでは,懸垂縫合を駆使して歯冠側移動を行うが、その移動量は歯肉弁歯冠側移動術と比較すると小さい。したがって、比較的小さな歯肉退縮に対応できるテクニックとされている。
 トンネリングテクニックを行ううえでの注意点としては、1)専用のマイクロブレードを用いることで歯肉を穿通するリスクを下げることができるが、歯肉縁に損傷を残すことが多いこと、2)歯頸部形態に豊隆があると、トンネル作成中に歯肉が薄くなって穿通することもあり、血流遮断や損傷のリスクが高くなることが挙げられる。