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遅延型移植

【読み】
ちえんがたいしょく
【英語】
delayed transplantation
【書籍】
必ず上達 自家歯牙移植・再植
【ページ】
35

キーワード解説

 自家歯牙移植は原則、抜歯と同時に行う即時型移植が推奨されるが、抜歯後2~6週程度の待機期間を経て移植する遅延型が望まれるケースもある。1)抜歯窩に比べドナー歯のサイズが小さすぎる場合、2)移植歯を覆う歯肉弁が不足することが予想される場合、3)抜歯する部位に大きな根尖病変がみられる場合、などである。ただし、外科処置を2回行うことによる患者の負担増加や、抜歯後の待機期間が長すぎる(2か月以上)と歯槽堤の吸収が起こり、移植の条件が悪くなるなどの欠点も挙げられる。