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Phase治療

【読み】
ふぇいずちりょう
【英語】
phase treatment
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2021年7月号
【ページ】
146

キーワード解説

 米国において用いられる、断簡的な歯科治療の考え方。治療のステップをPhaseⅠ Non-surgical Phase(非外科的歯周治療)、PhaseⅡSurgical Phase(歯周外科治療)、PhaseⅢ Restorative Phase(口腔機能回復治療)、PhaseⅣ Maintenance Phase(メインテナンス)、そして各Phaseの間で行われる再評価に分け、PhaseⅠから患者ごとに必要なPhaseを段階的に行っていき、PhaseⅣをゴールとするものである。PhaseIにはリスク因子の同定と、そのリスク因子のコントロールが含まれ、急性症状をともなう部位やhopeless歯の抜歯はPhaseⅠの前に行う。治療の過程では、現在どのPhaseの治療を行っているかを意識するように教育がなされており、GPと専門医がPhase治療の概念を共有し、治療ゴールへと向かうために適切なタイミングで必要な専門医への紹介が行われる。