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スキャンパス

【読み】
すきゃんぱす
【英語】
scan path
【書籍】
口腔内スキャナーはじめて講座
【ページ】
45

キーワード解説

 スキャンパスとは、口腔内で口腔内スキャナー(Intra Oral Scanner、以下IOS)を移動させながらIOSによるデジタル印象採得を行う順番・道筋のようなものである。このスキャンパスは各社それぞれの理論に則して決められており、機種によって異なるため所有するIOSで確認が必要である。多くのIOSは臼歯咬合面の印象採得から始め、ついで頬側もしくは舌側のデータを集積する手順が多い。これは臼歯部咬合面が前歯に比べて特徴的な形態をしており、画像の追加による関連付けが容易でエラーを起こしにくいためである。逆の理由で、前歯部は関連付けがしにくい傾向となる。現在のところ、IOSによるデジタル印象採得を一気に一筆書きのように行ったとしても、多くの場合でデータ不足が認められるため、必要最小限で追加印象採得を行う必要がある。しかし、このような操作は今後のIOSの性能向上にともなって不要になっていくと思われる。