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抗体検査

【読み】
こうたいけんさ
【英語】
antibody test
【書籍】
薬 YEARBOOK ′21/ ′22
【ページ】
39

キーワード解説

 ウイルスに対する抗体の有無を調べる検査法。抗体の出現する時期は症状出現から1~3週間後といわれている。検査結果が陽性であっても、その時点で被検者からウイルスが排出されていることを意味するものではなく、一般的に感染歴の指標に用いられる。抗体にはIgM 抗体やIgG 抗体などがあり、IgM抗体は感染初期に出現し、IgG抗体は長期間検出される。イムノクロマト法の検査キットをはじめとして、国内でさまざまな抗体検査キットが研究用試薬として市場に流通しているが、国内で医薬品・医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律(薬機法)上の体外診断用医薬品として承認を得ていない。WHOは抗体検査を診断の目的として単独で用いることを推奨しておらず、疫学調査等での活用の可能性を示唆している。