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宮地の咬合三角

【読み】
みやじのこうごうさんかく
【英語】
Miyaji′s occlusal triangle
【書籍】
インプラントの“ヒヤリ・ハット”“あるある”
【ページ】
99

キーワード解説

 宮地が1981年に発表した欠損歯列の分類で、上下顎の現存歯数(28~0歯)と咬合支持数(14~0ヵ所)から、欠損歯列を4 つのエリアに分けて、欠損歯列の病態レベルを評価・スクリーニングする方法。各エリアの定義と特徴は以下のとおり。
第1(咬合欠損)エリア:咬合支持数10以上、咬合支持が安定しており欠損拡大のリスクが小さい。
第2(咬合欠陥)エリア:咬合支持数5〜9。歯の喪失が進行、咬合支持も減少し、歯列が不安定になった   段階。的確な対応がなされないとさらなる崩壊を起こす。
第3(咬合崩壊)エリア:現存歯数10〜18、咬合支持数4以下。歯列条件が悪く、対応がきわめて難しい。
第4(咬合消失)エリア:現存歯数10未満、咬合支持数4以下。現存歯列・咬合支持数とも減少した少数歯残存症例。一般的には上下顎の力学的不均衡の度合いがやや緩和されている。