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morphological tooth augmentation procedure

【読み】
もるふぉろじかる とぅーす おぎゅめんてーしょん ぷろしーじゃー
【英語】
morphological tooth augmentation procedure
【書籍】
ジャパニーズ エステティック デンティストリー 2022
【ページ】
15

キーワード解説

 morphological tooth augmentation procedureとは、山崎が提唱する支台歯形成のテクニック。フィニッシュラインを明瞭にしないバーティカルプレパレーションの一種であり、この手法の中でも著名な Loi による「B.O.P.T.」(Biologically Oriented Preparation Technique)で行われるジンジタージュ(回転切削器具を用いた歯肉の意図的な出血)は行わず、歯肉縁下1.5mm 程度の深さで歯根からの移行部を設けずに、筒状に形成する。このことにより、歯に形態(morphology)を付加(augmentation)・構築するための下準備とする。また、B.O.P.T.では歯肉縁下1mm 程度の位置にクラウンのマージンを位置づけるが、本法ではジンジタージュによる積極的な組織の活性化を行わない代わりに、マージンをそれよりもやや深く設定して既存の上皮の治癒力に期待している。これまでも、歯肉縁下深部での形成を行うことでクラウン形態の自由度を高めるコンセプトはみられたが、本法はあくまでも軸面はストレートに仕上げ、そこから任意の形態でエマージェンスプロファイルを設定する。