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MTAセメント

【読み】
MTAせめんと
【英語】
MTA cement
【書籍】
あなたの根管治療はここがまちがっている!
【ページ】
91

キーワード解説

 MTAセメントは、1990年代初頭に米国ロマリンダ大学で開発され、ポルトランドセメントをベースにしたケイ酸カルシウムを主成分とする生体親和性の高い材品である(「プロルートMTA」デンツプライシロナなど)。日本では覆髄剤として認可され、2007年頃から発売されたが、欧米では利用範囲は広く、覆髄、アペキシフィケーション、リバイタリゼーション、根管充填、逆根管充填、穿孔部封鎖に有効使用されている。
 一方で、改良すべき点としては硬化するまでの時間が長いこと(約4時間)、流動性に乏しく操作性がやや不良で、時間の経過にともない変色が発生すること(酸化ビスマスが原因)などが指摘されている。