専門情報検索 お試し版

8020運動

【読み】
【英語】
the 80-20 Campaign (20 teeth at age 80 years)
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2022年2月号
【ページ】
90

キーワード解説

 「8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動」は、1989年から厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動である。男女合わせた当時の平均寿命である“80歳”まで、食生活にほぼ満足することができるために必要な歯数である“20本”以上の歯を保持し、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まった。
 「食べる、話す、笑う」という口腔機能を生涯にわたり保持するためには、歯の喪失を防ぐ必要がある。運動開始当初、8020を達成している後期高齢者(75歳以上)は10人に1人にも満たない状況であったが、平成28年歯科疾患実態調査では8020達成者の割合は50%を超えている。しかし、高齢者数は増えており、非達成者数はまだ多くいる状況である。