下顎第一小臼歯

【読み】

かがくだいいちしょうきゅうし

【英語】

mandibular first premolar

【書籍】

1本1本の歯のしくみとセルフケアのお作法

【ページ】

26

キーワード解説

　下顎犬歯の遠心にある歯。歯根はおもに1本で、頬側の咬頭が後方に続く他の臼歯よりも高い。この高い咬頭は咬断機能を有すほか、犬歯誘導の補助的役割ももつ。咀嚼するとき下顎は三次元的に動く。その際、下顎を元の位置にガイド（誘導）するのは犬歯であるのが理想だが、歯列の状態によっては犬歯がその役目を果たせない場合がある。そうしたケースでは、咬頭の高い下顎第一小臼歯がガイドの役割を担うことがある。また、その咬頭の高さを活かし、咀嚼時に下顎が後方に動きすぎるのを防ぐ働きもしている。