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高齢者の医薬品適正使用の指針

【読み】
こうれいしゃのいやくひんてきせいしようのししん
【英語】
guidance on appropriate medication for elderly patients
【書籍】
歯科衛生士 2022年3月号
【ページ】
24

キーワード解説

 「高齢者の医薬品適正使用の指針」は、高齢化の進行にともない、加齢による生理的な変化や複数の併存疾患を治療するための医薬品の多剤服用等によって、安全性の問題が生じやすい状況があることから、2019年6月に厚生労働省により取りまとめられた。
 そのなかで、「処方の確認・見直しは、医師、歯科医師、薬剤師が中心となるが、生活の質(Quality of Life;QOL)の維持向上を共通の目的として、高齢者の日常生活の様子等に関する有用な情報を持ち、服用状況の管理や服薬支援も担う他職種との連携が必要である」と明記され多職種連携が求められている。
 各職種の具体的な役割も示されており、歯科衛生士の項目には「口腔内環境や嚥下機能を確認し、薬剤を内服できるかどうか(剤形、服用方法)、また薬物有害事象としての嚥下機能低下等の確認」と記載されている。