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上皮真珠

【読み】
じょうひしんじゅ
【英語】
epithelial pearl
【書籍】
ザ・クインテッセンス 2022年3月号
【ページ】
167

キーワード解説

 上皮真珠とは、歯堤をつくる上皮細胞群が、歯を形成した後も吸収されずに残り、変化したものと考えられている。ときに角化し、新生児の口腔内にみられる。臨床像としては、直径1~数mmの白く光沢のある半球状の真珠のような塊、または褐色の隆起としてみられるものである。真珠という名前ではあるが、固いものではなく、中身は白いクリーム状のものである。数週間から数か月で自然に剥がれ落ち、脱落消失する。哺乳にもとくに影響はないため、そのまま様子をみていく。その後の乳歯の萌出にも影響はでない。