専門情報検索 お試し版

Evidence-Based Medicine(EBM)

【読み】
えびでんすべーすどめでぃすん(いーびーえむ)
【英語】
Evidence-Based Medicine(EBM)
【書籍】
日常臨床に活かす エビデンスの調べかた・読み解きかた入門
【ページ】
12

キーワード解説

 「科学的根拠に基づく医療」とも呼ばれる、1996年にSackettによって提唱された医療のあり方。基本原則として、1)最適な臨床的意思決定には、入手可能な最良の科学的根拠(エビデンス)、理想的にはシステマティックレビューのエビデンスを必要とする、2)治療効果、リスクの大きさ、検査の有効性などのエビデンスとともに、そのエビデンスの質が同時に提供される必要がある、3)エビデンスだけでは臨床決断をするのに決して十分ではない、の3つをもち、これらのことを実現することで、より良い医療を患者に提供できると考えられている。EBMを実践するためのステップとして、1)疑問の明確化(Ask)、2)関連するエビデンスの入手(Acquire)、3)検索情報の吟味(Appraise)、4)適用(Apply)、5)評価(Assess)の「5つのA」がある。