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縦断研究

【読み】
じゅうだんけんきゅう
【英語】
longitudinal study
【書籍】
日常臨床に活かす エビデンスの調べかた・読み解きかた入門
【ページ】
18

キーワード解説

 研究対象者を経時的に2回以上繰り返し観察する研究を「縦断研究」と呼び、「前向きコホート研究」、「後ろ向きコホート研究」、「症例対照研究」がある。「前向きコホート研究」では、リスク因子を有する患者や治療を受けた患者などの集団(コホート)を一定期間追跡し、対照群と疾患発症や生存などのイベント発生割合を比較する。「後ろ向きコホート研究」は、診療記録や既存のコホート研究のデータを基に、過去のある時点を起点としてコホートを追跡するもので、過去のデータを用いる点以外は前向きコホート研究と同様である。「症例対照研究」も後ろ向き研究であるが、「後ろ向きコホート研究」とは追跡手順が逆で、特定の条件を満たした集団からアウトカムが発生した対象者(症例)と発生していない対象者(対照)を選び出して、曝露やリスク因子とアウトカム発生との関連を調べるものである。