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リップリポジショニング手術

【読み】
りっぷりぽじしょにんぐしゅじゅつ
【英語】
lip repositioning surgery
【書籍】
QDT 2022年4月号
【ページ】
26

キーワード解説

 歯槽粘膜を切除し、縫合により口唇の付着位置を変化させる方法。ボトックス注射と同様に口唇の可動域を制限することにより、ガミースマイルにおける歯肉の露出量を減少させることができる。Dos Santos-Pereira によると半年後の歯肉の露出の減少量は2.7mm と報告されている。ただし、 1年後の減少量は平均2.1mm と後戻りが生じるリスクも報告されている。筋切開を加えることで後戻りが抑制できる可能性についても報告されている。軟組織の露出が著しいケースでは歯冠長延長術などその他の処置と複合して実施されることもある。合併症として、術後スマイルラインが左右非対称となる場合や、付着が不完全となり、食渣が齦頬移行部に停滞するなどのリスクもある。