Le FortⅠ型骨切り術
- 【読み】
- るふぉーいちがたこつきりじゅつ
- 【英語】
- Le FortⅠosteotomy
- 【書籍】
- 顎変形症治療の基礎知識
- 【ページ】
- 43
キーワード解説
上顎を下鼻道の高さで水平離断して上顎骨と歯槽骨の複合体を上下左右前後に移動させることができ、必要に応じて傾斜をつけることも可能なため、適応症が広く、唇顎口蓋裂や変形の強い症例では多分割にするなど、さまざまな症例に広く応用されている。この骨切り術はLe FortⅠ型の骨折線に準じて設定するため、このようによばれている。多分割のLe FortⅠ型骨切り術では、分割される骨片への血液供給の確保が重要である。変法として、馬蹄形骨切り術が挙げられる。これは上顎体部を上方に移動させる際に、下行口蓋動静脈を避けて口蓋骨を馬蹄形に切離する方法である。