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象牙細管

【読み】
ぞうげさいかん
【英語】
dentinal tubule
【書籍】
歯科衛生士 2022年5月号
【ページ】
29

キーワード解説

 象牙細管とは、象牙質に無数に存在する管である。象牙細管は、象牙質表面から歯髄に達しており、象牙細管内液で満たされている。つまり、象牙質表面露出は微小な露髄状態にあるとも言える。露出した象牙質表面にさまざまな刺激が加わると、象牙細管内液が象牙質表面側に移動(外向き移動)する。この外向き移動は、象牙質直下に存在する感覚受容細胞である象牙芽細胞を刺激し感覚情報がつくられる。この感覚情報は、歯髄神経(有髄神経)に伝えられることで象牙質痛が発生する。