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hidden caries

【読み】
ひどぅん かりえす
【英語】
hidden caries
【書籍】
歯を守る う蝕治療
【ページ】
106

キーワード解説

 Hidden cariesは、視診では見逃されるがエックス線検査や他のう蝕検査機器では探知される象牙質まで進行したう蝕である、と2020年2 月発行の『Caries Research』で定義されている。大臼歯のhidden cariesの発現率は、調査によりかなり幅があるが、たとえばKiddらによる第一大臼歯と第二大臼歯を対象とした調査結果では、15歳の上顎で6.3%、下顎で12.9%である。つまり、若年者では、10人に1 人ぐらいは、大臼歯にhidden cariesがあると考えて臨床を行う必要がある。注意深い視触診に加えてバイトウイング法によるデンタルエックス線撮影を併用して、う蝕を見逃さないことが必要である。