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内視鏡支援下手術

【読み】
ないしきょうしえんかしゅじゅつ
【英語】
endoscopically-assisted surgery
【書籍】
一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル’22
【ページ】
28

キーワード解説

 内視鏡を用いた口腔顎顔面外科手術は、「内視鏡画像のみを見ながら行う完全内視鏡手術(顎関節鏡視下手術と唾液腺内視鏡手術)」と「肉眼視と内視鏡画像を併用する内視鏡支援下手術」に分けられる。また、腫瘍・嚢胞等の摘出手術においては、口腔内から内視鏡を挿入する口内法、および口腔外から挿入する口外法、いずれの方法も用いられる。内視鏡支援下手術を行う場合には、術野が暗くて狭い深部となるため、ヘッドライトの使用が推奨される。また、深部組織での内視鏡下による確実な止血操作が求められるため、先端が銀合金でより確実な止血が可能なバイポーラフォーセップスを使用することで、凝固時の熱を素早く逃がし、焦げ付きや組織の付着を抑えることができる。近年外科手術は低侵襲化に向かっており、内視鏡の導入は患者のQOLの向上に寄与するが、口腔顎顔面領域への導入はいまだ十分とはいえない。