ピエゾグラフィ

【読み】

【英語】

piezography

【書籍】

無歯顎補綴の治療戦略

【ページ】

53

キーワード解説

　ピエゾグラフィとは、機能時に安定したデンチャースペースを採得するための術式の1つであり、とくに下顎義歯床研磨面形態と人工歯排列位置を明確にすることが可能である。本法は、流動性の高い軟性材料を使用し、発音時の微弱な筋圧を利用することを特徴としている。発音を利用する利点として、印象前に指示する機能運動について患者に特別な練習を必要としないこと、正確に運動が行われているかどうかを口腔外からでも聴覚的に判断できることが挙げられる。同一患者においては再現性が高く、また術者の経験にも結果が左右されにくい簡便な術式であるといえる。