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ファンクショナルカスプベベル

【読み】
ふぁんくしょなるかすぷべべる
【英語】
functional cusp bevel
【書籍】
QDT 2022年11月号
【ページ】
48

キーワード解説

 ファンクショナルカスプベベルとは、修復装置の機能咬頭部分に強度と耐久性をもたせつつ、歯質を最大限保存するために機能咬頭外斜面に付与するベベルである。Shillingburgにより提唱され、その著書『Fundamentals of Tooth Preparations for Cast Metal and Porcelain Restorations』(1987)に記載されている。この概念は本来、全部鋳造冠の支台歯形成時に機能咬頭部分の十分なクリアランス(厚み・強度)を確保するために提唱されたものであるが、メタルセラミッククラウンからオールセラミッククラウンに至るまで、前装材やクラウン自体の破折防止に不可欠である。