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近位伝達麻酔法

【読み】:きんいでんたつますいほう
【英語】:anterior conduction anesthesia technique
【書籍】: Quintessence DENTAL Implantology 2024年No.1
【ページ】:122

キーワード解説:

 Takasugiらによって報告された下顎孔伝達麻酔法の一手法。通常の下顎孔伝達麻酔では、太くて(25・27G)長い(25・27mm)針を用いるのに対し、近位伝達麻酔法では細く(31G)短い針(12mm)を用いることから、浸潤麻酔のような感覚で伝達麻酔を行うことができる。
 具体的な方法は、31G・12mmの針を用いて、シタネスト-オクタプレシンあるいはスキャンドネスト1.8mLを、翼突下顎ひだと内斜線の間の陥凹部で、咬合平面より1 cm上方に対して、反対側の第一大臼歯方向から10mmの深さまで刺し入れる。奏効率は75%前後で従来法と大差ない。奏効時間はシタネスト-オクタプレシンでは約120分、スキャンドネストでは約90分である。