キーワード
キーワード解説:
近年急速に臨床応用が進んでいる、トラッキングの仕組みでディスプレイ上にリアルタイムで口腔内と手術ツールの位置関係を可視化することにより、物理的なガイドなしで正確な位置に埋入窩を形成し、インプラントを埋入できるシステム。現在一般的に臨床応用されているサージカルガイドを用いたインプラント埋入手術を“静的ガイデッドサージェリー”と呼ぶのに対して“動的ナビゲーションシステム”と呼ばれる。
動的ナビゲーションシステムはサージカルガイドを必要としないので、専用の長いドリルセットが不要で、冷却や視野の問題などの静的ガイデッドサージェリーの欠点を克服している。また、複数の手術計画を立案したい場合、静的ガイデッドサージェリーでは複数のサージカルガイドを製作する必要があるが、動的ナビゲーションシステムでは複数のプランを術中に選択できるメリットもある。ただし、術者にはハンドピースを正確に保持し、設計どおりに正確にドリリングを行う基本的スキルが必要である。