Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2012年4月1日

医科・歯科連携時代のための特別講演会開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる4月1日(日)、GC Corporate Center(東京都)において、「医科・歯科連携時代のための特別講演会~これからの歯科医のあるべき姿とは~」(主催:株式会社ジーシー、企画・協力:Willmake143)が、会場が満員となる参加者を集めて開催された。

 本セミナーは、超高齢社会のなか患者の一生涯にわたる健康を見据えたうえで医科と歯科の連携は不可欠としたうえで、臨床家・病院歯科・一般患者(医療マスコミ)の各々の視点から、今後の歯科医のあるべき姿を探りたいという趣旨のもと開催された。

 開会後、土屋賢司氏(東京都開業)による基調講演1「包括的歯科医業の未来を語る」が行われた。土屋氏は自身のこれまでの長期症例をもとに、チーム医療や患者対応、マテリアル選択の重要性を説き、今後の歯科の展望を示した。

 続くランチョンセミナーでは「iPadで変わる歯科医院のコミュニケーションのかたち」と題して田中健児氏(Willmake143代表取締役)らが講演。患者が求めている医療情報を歯科医院が適切に提供していくことの重要性とiPadを用いた情報提供法に、聴衆は興味深そうに聞き入っていた。

 その後、牧野真也氏(トヨタ記念病院口腔外科部長)による基調講演2「トヨタ記念病院が挑戦する医科・歯科連携」が行われ、氏はトヨタ記念病院での医科歯科連携の事例とともに、チーム医療の実践法を披露。今後はファミリーデンティストがチーム医療のキーワードの1つになるとした。

 最後に、西沢邦浩氏(日経ヘルスプルミエ元編集長)による基調講演3「オーラスヘルスケアの未来を語る」が行われた。西沢氏は医療に関するマスコミの立場から、口腔はすべての健康キーワードと関係するとし、歯科医院に地域の「ヘルスケアセンター」の役割をもたせることが重要と提言した。

 基調講演を行った3氏とも、超高齢社会のなかで「国民の健康」を考える際、歯科の役割はますます不可欠との視点を示した。会場では、若手歯科医師を中心に熱心に聴講する姿がみられた。