さる4月29日（日）、株式会社白鵬 東京研修センター（東京都）において、Senior dentist implant basic seminar（Field Implant Dentistry Institute：FIDI主催）が開催された。本セミナーは受講年齢を1962年以前生まれの歯科医師に限定し、FIDIの満50歳以上の講師陣（林　揚春氏：東京都開業、森田耕造氏：大阪府開業、古瀬信久氏：東京都開業）が、インプラント治療の基本的な手技および必要な知識を教授すべく開催されたものである。

　プログラムは、模型を用いて下顎臼歯部の複数本インプラント埋入や上顎中切歯部の抜歯後即時埋入などを行う実習、森田氏による埋入手術の実演、インターナル／アウターナルヘックスインプラントを使い分ける基準や審美領域にインプラントを埋入する際の埋入ポジションの設定などを解説した講義を、受講者の習熟度を鑑みながらそのつど組み合わせる形で行われた。

　受講者は、インプラント治療が未経験の人から、かつて取り組んだことがあるが長いブランクがある人、1歯欠損など簡単な症例しか経験がない人、導入しているがさらに幅を広げたいと考える人までさまざまであった。

　講師および受講者どうしの年齢が近いためか、終始忌憚なく質問や情報交換ができる雰囲気のなかで講義や実習が行われ、非常に充実した内容のセミナーとなった。