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2012年6月2日

ITI Congress Japan 2012開催

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 さる6月2日(土)、3日(日)の両日、東京ミッドタウン ホール&カンファレンスにおいて、「ITI Congress Japan 2012(主催:International Team for Implantology、ITI Center)」が開催され、会場には973名が参集した。本会は「Achievements and Complications in Implant Dentistry インプラント歯学の到達点と合併症」をテーマに、2日間にわたって計7セッションにて19名による講演が行われた。

 海外招待特別講演を含むセッションでは、本会のテーマであるインプラント歯学の到達点と合併症について、発展著しい成長因子製剤とCAD/CAMシステム、そしてITI Treatment Guideシリーズ第5巻のテーマである上顎洞底挙上術における合併症、それらに対する外科的対応に関する症例を交えた講演が行われた。

 モーニングセッションでは、デジタルテクノロジーの現在と未来について語られたほか、佐藤淳一氏(ITIフェロー、鶴見大歯学部准教授)からは異なるメーカーのサージカルガイドシステムの精度を実際に比較検討した結果が提示された。また、無歯顎および多数歯欠損に関して、患者のおかれた状況や解剖学的リスクをふまえた最適な治療計画を立案する重要性が示された。

 一般講演においては、チタンメッシュ、d-PTFE膜を用いたGBR法、前歯部抜歯後即時埋入における顎堤の補完、上顎洞底挙上術を成功に導くために把握しておくべき事項が各講演で提示された。「CAD/CAM テクノロジーを用いた新しい臨床術式」セッションでは、審美補綴までが体系化されてきているCAD/CAMでのインプラント補綴に関して解説された。また、CAD/CAMで起こりうる機械的な合併症やインプラント周囲炎への対応についても講演が行われた。

 ポスター発表においては、27ポスターの中から基礎部門で豊嶋健史氏(九大助教)、臨床部門で中島和敏氏(群馬県開業)がポスターアワードを受賞した。

 本年7月には国内でStraumann® CARES® ガイディッド サージェリーが発売される。Straumann社は株式会社モリタと技術協力し、デジタルデータをシームレスかつ広範囲に利用することを目的とした仕組みを試験的に構築中である。