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2012年7月7日

OJ 2012年 年次ミーティング開催

東北八戸に600名を集め、大盛会となる

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 さる7月7日(土)、8日(日)の両日、八戸グランドホテル(青森県)において、オッセオインテグレイション・スタディクラブ・オブ・ジャパン(以下、OJ、夏堀礼二会長)2012年 年次ミーティングが、「Challenging for the future ~温故知進~」をテーマに、約600名の参加者を集め、盛大に開催された。

 初日の午前は、今年2月に開催されたOJミッドウィンターミーティングにて選出された6名の演者による会員発表が行われ、吉松繁人氏(福岡県開業)、大森有樹氏(大阪府開業)、杉元敬弘氏(京都府開業)、宇毛 玲氏(東京都開業)、藤林晃一郎氏(京都府開業)、中田光太郎氏(京都府開業)がそれぞれ講演を行った。

 午後は、「天然歯保存へのチャレンジ―ペリオの立場、エンドの立場から―」と題する特別講演で佐藤直志氏(秋田県開業)と岡口守雄氏(東京都開業)が登壇。佐藤氏は重度な歯周疾患患者の歯の保存について論じ、岡口氏はマクロスコープを使用した明視野下の歯内療法について映像を交えながら講演した。

 その後、骨造成をテーマとするOJ正会員講演が行われ、鍋島弘充氏(愛知県開業)がBone Graftについて、成瀬啓一氏(山形県開業)がGBRについて自身の症例を供覧しながら発表した。

 2日目のシンポジウム「日本のインプラント教育におけるスタディーグループの役割」では、6つの代表的な各グループがメンターと若手歯科医師の3名で構成され、垣根を越えて有益な情報交換をするというOJ本来の目的を果たした。以下にスタディーグループ名とその代表者、タイトルを列挙する。
・Club22(白鳥清人氏・静岡県開業)「インプラント治療の過去、現在、未来」
・デンタルコンセプト21(三好敬三氏・東京都開業)「患者のための安全・確実なインプラント治療―ガイデッドサージェリーの必要性―」
・SJCD(土屋賢司氏・東京都開業)「インプラント治療における補綴設計指針」
・5-D Japan(北島 一氏・静岡県開業)「インプラント治療におけるPriority ―可及的な天然歯、歯質の保存のために―」
・九州グループ(水上哲也氏・福岡県開業)「インプラントを有効活用した総合診療 ―患者のQOLの維持、向上のために―」
・JIADS(佐分利清信氏・愛知県開業)「予知性の高いインターディシプリナリー・アプローチにおけるインプラント治療の役割」

 また、2日目の別室では歯科技工士セッション、歯科衛生士セッションが開かれた。とくに後者は土屋和子氏(スマイル・ケア代表)を講師に迎え、200名を超す参加者を集め大会を盛り上げた。

 今回も昨年度の大会に引き続き、東日本大震災復興支援として募金箱が設置され、義援金を募っていた。被災地である八戸で開かれた今大会は昨年度をはるかに上回る参加者を集めたことに加え、懇親会でも伝統芸能が披露されるなど市を挙げての取り組みが見られ、成功裏に幕を閉じた。