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2012年7月15日

日本法歯科医学会第6回学術大会盛大に開催

「社会の安全・安心のために」をテーマに

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 さる7月15日(日)、歯科医師会館において、日本法歯科医学会第6回学術大会(田島義文大会長、高橋雅典理事長)が「社会の安全・安心のために」をテーマに、多くの参加者を集めて盛大に開催された。当日は、特別講演、教育講演、口演発表12題、ポスター発表9題と多くのセッションが設けられた。

 発表テーマとしては、昨年3月に起こった東日本大震災における歯科の活動に関するものが多く、身元確認作業時の記録の撮影法、チームのあり方、身元照合ソフトなど、さまざまな観点から検証および今後の展望が示された。

 なお、教育講演「人類のための科学コミュニケーション-原発震災と静かな革命-」では、岸田一隆氏(理化学研究所先任研究員)が登壇。今回の原発の問題点~人間の本性~近代科学の本性~コミュニケーション~静かな革命という興味深い流れで講演を行った。そして、科学コミュニケーションは科学の側からの一方的なものではなく、科学のあり方を市民とともに作り上げることが目的であり、これは人類の生存にかかわる本質的に重要なこととの見解を示した。

 また、上野正彦氏(元東京都監察医務院院長)による特別講演「頭蓋底観察の重要性について」も大きな注目を浴びた。

 東日本大震災の爪あともまだまだ残るなか、示唆に富んだ学術大会となった。