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2012年8月2日

第63回関東甲信越静学校保健大会歯科職域部会開催

井出氏による講演が行われる

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 さる8月2日(木)、パレスホテル大宮(埼玉県)において、第63回関東甲信越静学校保健大会歯科職域部会(埼玉県歯科医師会主催、島田 篤会長)が開催された。

 まず挨拶に立った島田氏は、学校保健における歯科の役割は"子どもたちの生きる力を育むこと"であるとしたうえで、食育、虐待防止、学校安全、発達障害児のサポートの問題など、学校歯科医の果たす責任は重要で、関連団体や行政とのさらなる連携が必要であると述べた。その後、来賓である前島富雄氏(埼玉県教育委員会教育長)、中田郁平氏(日本学校歯科医会会長)からそれぞれ挨拶が行われた。

 つぎに、井出吉信氏(東歯大学長)による「摂食嚥下を理解するための解剖学」と題した講演が行われた。井出氏は、摂食嚥下のメカニズムについて解説するなかで高齢者の誤嚥の問題を取り上げ、咬頭嵌合位の状態をとらないと飲み込めない原理について、動画を用いて説明。義歯を使用している患者にはリハビリが必要であると強調するとともに、患者に義歯を入れる際に「食べ方・飲み方機能チェック」を用いて誤嚥を発見する方法などを提示した。氏のわかりやすい講演に参加者らは熱心に聞き入っていた。なお、本講演内容の一部はザ・クインテッセンス9月号に掲載予定。